「資産」としてのダイヤモンド

ダイヤモンド

ダイヤモンドのもう一つの〝顔〟

ダイヤモンドに「もう一つの価値」があることを、ご存知でしょうか?
ジュエリーの王様、アクセサリーとしてのダイヤモンドのすばらしさは、万人の知るところ。でもダイヤモンドの価値は、それだけではありません。
そんなダイヤモンドの「資産としての価値」に、焦点を当ててみます。

 

日本でのジュエリーは〝宝飾品〟

みなさんは「ダイヤモンド」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
ジュエリーの王様として、まるでダイヤモンド自身が光っているかのように輝く、あの姿を思い浮かべる人がいちばん多いかと思います。
ただ「ダイヤモンドが資産」と言われると、ピンと来ないかもしれません。

日本のアクセサリー文化は、西洋ほど長くないのが実情です。縄文時代や弥生時代は盛んだったのですが、その後は髪に飾るものを除き、ほぼすたれてしまいました。きらびやかな平安王朝時代も、豪華絢爛な屏風絵などが流行った戦国時代も、身に着けるジュエリー類は発達せずに終わっています。
日本でアクセサリー文化が再び隆盛になったのは、明治のころ。文明開化とともに西洋から、ドレスとなどと一緒に入ってきました。このため日本では、アクセサリー=ファッションの一部、という認識が一般的です。

 

海外では、ジュエリーは資産だった

いっぽう本場の西洋やインドでは、ジュエリーはもともとは魔除けとして始まりましたが、資産の意味合いも大きいものでした。大きく美しい宝石を探し出し、美しく磨き上げて魔除けとして身に着ける。同時にそれは、子供や孫へ伝える資産ともなり、貨幣の代わりに差し出されることも多かったのです。
例えば「使者が貢物として、たくさんの金銀や宝石をあしらった首飾り等を持ってきた」といった外国の昔話は、聞いたことがあるかと思います。有名な指輪物語や、ニーベルンゲンの指輪物語などにも、そういった描写がありますね。
このように西洋のジュエリーは、元から資産として扱われていました。だからこそ、「宝物庫にどれだけのアクセサリーがあるか」が、ステイタスにもなっていたのです。

日本はアクセサリーそのものが長らく無かったため、「資産」としての観点は薄いように思います。もともとが清貧を重んじる文化なので、仕方のないことかもしれません。
ただ現在は、グローバル社会。日本の中でどう扱われているかには関係なく、アクセサリーやジュエリー類は資産としての価値を持ちます。

 

価値がはっきりしているダイヤモンド

アクセサリーでもっとも資産価値がわかりやすいのは、みなさんもご存知のように金です。これは毎日相場が移り変わりますが、おおむね「アクセサリーに含まれている金の量=価値」となるので、それ以下にはなりません。プラチナもこれに準じます。
ただジュエリー類は、現代では換金性という点で難しいのが現状です。ルビー、サファイア、エメラルドと言った三大輝石で大きいもの、あるいはよほど珍しい石でないと、ほとんど価値がありません。

その点、一線を画しているのがダイヤモンドです。
ダイヤモンドは流通経路が確立していて、基本的にすべて鑑別されます。ですので必ず「鑑別書」がついていて、そのグレードと大きさの兼ね合いで石の最低価格が決定。これに金やプラチナの量とアクセサリーとしての出来栄えがプラスされるので、他のジュエリーと比べて資産価値が高くのなるのが、ダイヤモンドの特徴です。
同じような大きさの三大輝石に大して、ダイヤモンドをあしらったアクセサリーの場合は、1桁上の値段が付くこともあるほどです。
実はかつてはあまり高価でなかったのですが、反射を緻密に計算したブリリアントカットが生まれて以降、一気に宝石の王様としてジュエリー界に躍り出ました。以来、下がることを知らない宝石となっています。

 

輝きに魅せられて手に入れた、あるいは大切な人から贈られたダイヤモンド。それはすばらしいアクセサリーですが、同時に大事な資産でもあります。
例えばお子様の進学の際に、あるいは家族が増えて車や家を買い替える場合に。お孫さんへや、大事なパートナーへの恩返しの時に。
今はもう使う機会はないけれど、大事にとっておいたダイヤモンドのアクセサリー類を、ぜひ手に取ってみてください。
今度は資産として、あなたを守り、力を貸してくれるはずです。永遠の輝きは、永遠の価値としてもずっと輝き続けるのです。

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